mardi 24 septembre 2013

やはり、科学は哲学に行き着くのではないか


昨日、NHK特集 「神の数式」 の2日分(第1回第2回)を見る

ミクロの世界とマクロの世界を理解するための数式を発見しようとしてきた科学者の物語である

 それを観ながら再び浮かび上がってきたのが、昨年雑誌 「医学のあゆみ」 で問い掛けた言葉だった


ミクロの世界の完全な理解が可能になり、この宇宙がどこから来たのかが明らかになったとする

その時、われわれを取り巻く世界やわれわれの存在に対する科学的な理解は得られるだろう

それがこの世界はわれわれの直観を超えたものであることを教えてくれるだろう

その成果をもとに、この世界の新しい見方を構築できるだろう

しかし、科学的理解により人間が問うべき問題に対する解は得られるだろうか

例えば、この生は生きるに値するのか 、われわれは如何に生きるべきなのかというような問いに対して

そこに至るには、科学的な理解を元にしながらも、そこから別の次元へと思索を羽ばたかせなければならなくなる

それこそが、哲学的思考と言えるのではないだろうか

それは、科学の出発点にあった哲学が、科学の行く先にもなければならないことを意味している

わたしが昨年書いた 「科学は哲学に行き着くのか」 という問い掛けは、次第に確信に変わりつつある

それは、わたしの唱える 「デカルトの 『哲学の樹』 の逆転」の世界が待たれることをも意味している




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