科学から見える生命は 方向も進歩も終着点もない
ただ その時の周囲の条件が許す範囲で 最高のことをするだけだ
あるいは 最高のことをできるものだけが 生き延びる
目的や終着点を見据えながらの生は 命を歪めているのではないか
この瞬間瞬間に内から迸り出るものを捉えること
それこそ 生の持つ創造性を生かすことではないか
それこそ その生が持つ固有の姿を最後に掴む道ではないか
もしそうならば
一つひとつの存在が 自らその命を観察しなければならない
そう
命の発露には 独立や自律の精神が不可分に結びついているのだ
一つひとつの生命が独立し しかも輝いている時 創造性が溢れてくるはずだ
この命の発露のないところに 生き生きとした文化も科学も生まれないだろう
生命の創造性がないところで行われる営みは 科学や文化に値しないだろう
翻って現実を眺めてみよう
われわれは命を生かして生きているだろうか
自律的に生きているだろうか
命が生かされる環境にいるだろうか
命が生かされないような環境を自らが生み出していないだろうか
それが新年の自らへの問いかけになる
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