Médecin @Chartres
現在西アフリカで広まっているエボラ病などに対するパスツール研究所の対応が発表された
以下に、その要約を纏める
西アフリカにおけるエボラウイルス、及びその他のウイルス性出血熱に対応するメリュー財団とパスツール研究所との提携協定
2014年9月12日(金)、メリュー財団とパスツール研究所は、西アフリカにおけるエボラウイルス、及びその他のウイルス性出血熱に対応する提携領域を強化する協定に調印した。協定は3点に関わるものである。
● 西アフリカ諸国におけるリスクグループ4のウイルスによる感染症の検出と同定のための新たな移動研究室の展開: このプロジェクトは、国際協力と開発に関わるフランスの国立機関(FEI)とフランス国立保健医学研究機構(INSERM)を通して、メリュー財団とパスツール研究所により欧州委員会の開発協力部(DevCo)に提出されている。新しい移動研究室の展開の目的は、既存のヨーロッパ移動研究室(EMLab)の能力、並びにダカールのパスツール研究所とアフリカの現地におけるアフリカ人とヨーロッパ人のチームの育成を強化することである。第1フェーズは、エボラウイルス病が広まっているギニア、シエラレオネ、リベリアに集中する予定である。
● アフリカ諸国(ギニア、マリ、モーリタニア、セネガル、コートジボワール)における地域と国立の研究室の能力強化のため、フランス開発庁(AFD)に提出された育成と能力強化のプログラム。パスツール研究所は、同研究所がある国(セネガル、カメルーン、中央アフリカ共和国、コートジボワール、ニジェール、マダガスカル)、及びコナクリのドンカ病院で研究者が既に診断を行っているギニアにおける育成に特に責任を持つ。メリュー財団は、フランス開発庁に支援されているプログラムである西アフリカ研究室ネットワーク(RESAOLAB)に参加しているベナン、ブルキナファソ、ギニア、ニジェール、セネガル、トーゴで特に活動することになる。この活動は西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の国々に拡大する可能性もあるが、そこではメリュー財団が西アフリカ保健機構の調整の下、世界銀行の援助を受けたプロジェクトである西アフリカ地域疾病サーベイランス(WARDS)の枠内で研究室の専門家を育成することになる。
● 新しい診断検査法の評価。エボラウイルス病、及び他の出血性疾患が疑われた場合、新しい診断法の評価がメリュー財団とパスツール研究所の緊密な協力の下に行われる予定である。
AFD:Agence Française de Développement
DevCo:Développement et coopération
ECOWAS:Economic Community of West African States
EMLab:European Mobile Laboratory Project
FEI:France Expertise Internationale
INSERM:Institut national de la santé et de la recherche médicale
RESAOLAB:Réseau d’Afrique de l’Ouest des Laboratoires
WARDS:West Africa Regional Disease Surveillance
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