jeudi 17 octobre 2013

ジャン・ドイチュ博士の考える遺伝子

Pr. Jean Deutsch (UPMC, Paris 6)


今日は、午後から遺伝子の概念の変遷についてのセミナーを聴きに出掛ける

演者はピエール・マリー・キュリー大学名誉教授のジャン・ドイチュ氏で、専門は遺伝学

昨年、上のスライドにある本を出されている



この本では遺伝学の歴史を最初から辿っているが、今日はここ半世紀位に絞って話をされていた

簡単にまとめると、次のようになるだろうか

当初は、タンパクに翻訳される塩基配列の特定の断片を遺伝子と言っていた

しかし、それだけでは遺伝子の働きのすべてをカバーできなくなる

塩基配列とそれを取り巻く環境が重要になる

 タンパクに翻訳されないイントロンと言われる存在が明らかになる

さらに、時間的、空間的要素も遺伝子の活性化に重要な役割を担っていることもわかってくる

このような状況を考え、これらすべての要素をまとめて遺伝子と定義したいとのお話であった

ただ、その名前をパンゲンpangene)としていたのには、少し引っかかった


お話が終わった後、次のようなサジェスチョンをさせていただいた

この言葉はダーウィンユーゴー・ド・フリースがすでに使い、歴史的に汚れているのではないか

カビの生えていない新しい言葉を充てた方がよいのではないか

この点は充分に認識されていて、敢えて使ったとのことではあったが、再考されるような印象を持った





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