samedi 12 octobre 2013

科学史の存在理由を問う


存在理由を問うことは、人間をはじめとしてあらゆることに求められるべきだろう

科学の歴史についてもいろいろな説明がされている

最近、オーフス大学の歴史家 Helge Kragh さんの考えに触れる機会があった

彼は6つの理由を挙げている

その第一は、科学史は科学哲学にとって必須である

哲学をする前提としての実証的な部分を構成するというのである

第二は、その教育的重要性である

科学を教える時、その歴史を教えることが一つの有効は方法になると考えるからである

第三には、文系と理系という二つの文化を繋ぐものとしての役割である

第四は、特に第二次大戦後、科学研究の有用性を強調するために重要になってきた

それは政治的な理由と言ってもよいものだが、反対に科学研究を監視する上でも重要になるだろう

第五は、科学研究そのものにとって有用なことである

新しい道を拓くというだけではなく、科学知に対して批判的な目を向ける上でも重要になる

そして第六は、過去の科学知がそれだけで興味深いものであるということである

それは今はほとんど役立たない知であることがほとんどであるが、それにも拘らずである


これらの理由は、他の領域を考える上でも重なる部分が多いように見える



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