lundi 25 mai 2015

"The Trials of J. Robert Oppenheimer" を観る



4年ほど前、PBSの The Trials of J. Robert Oppenheimer という素晴らしいドキュドラマを観た

しかし、残念ながら途中までしか観ることができなかった

その後再訪したが、観られる部分はさらに短くなり、冒頭だけになっていた

ということで、完全に諦めていたが、昨日偶然にもその全編をYoutubeで見つけることができた

改めて、その全体を味わい直してみたい










dimanche 17 mai 2015

生命を貫いているもの


日常に溺れた生活の中にいると、人間の世界にしか目がいかない

偶に時間を取って自然の中に入ると、違った世界が見えてくる

しかし、それは束の間のこと

すぐに元の世界に戻っていく

その視界から目に入るものは、人間世界の背景としか映らない

それ以前に、同じ種の他者に対してさえ、考えがなかなか及ばない

 況や、そこに確かに生きている生物の生き様などは視野の外にある


仕事を離れ、忙しい日常から距離を取るようになると、少し状況が変わってくる

それまで背景にあった生き物が前面に出てくる

まず容易に目に入るようになるのは、植物だろう

 樹木の1年の生活が見えてきたのは、退職2年ほど前から始めた昼休みの散策のお蔭である

それまで全く目に入っていなかった世界である


冬になると樹木が裸になる

その姿が美しい

どんな樹でも芸術作品である

そのことさえ、目に入っていなかった

そして、春になると少しずつ緑の葉が増えてくる

その緑が何と瑞々しいことか

素晴らしいその色に感動した


そして今、少しずつ植物の中で何が起こっているのかを知るようになる

これはすべて科学の成果による

そうすると、その精緻な動きに驚くことになる

マクロだけではなく、ミクロの世界においても

人間だけがそのようなメカニズムを持っているなどということは、到底言えなくなる


人間中心主義から離れること

そこには、われわれの精神世界を想像を超えるレベルで転換させる力がある

この世界がとんでもない精妙さで動いていることを、感じ始めることになる

生命を貫いているもの

それは一体何なのか






lundi 11 mai 2015

パリから見えるこの世界 (28) 久し振りのマンハッタンで生物意味論の世界を覗き、科学と哲学の関係を再考する



雑誌 「医学のあゆみ」 に連載中の 『パリから見えるこの世界』 第28回エッセイを紹介いたします

« Un regard de Paris sur ce monde »

医学のあゆみ (2013.5.10) 249(6): 565-569, 2014


ご一読、ご批判いただければ幸いです