lundi 8 février 2010

科学をどこまで深めるべきか・・・哲学のためには


先日のコレージュ・ド・フランスの講義を聞きながら、科学の専門領域の知識を深めるほど哲学的なテーマのヒントが生まれるかと思いきや、必ずしもそうではないのではないか、という疑問が湧いていた。ある話題に初めて触れた時に、そこには何らかのテーマが埋まっていると感じることがある。しかし、その領域をどんどん進んで行ったからといって、哲学的テーマが目の前に現れるわけではなく、逆にポイントがボケてくることもあるのではないかという意味だ。

もしそうだとすると、最初に霊感のようなものを得た時に放っておかず、そこで集中的に考え、その意味するところの核になるものをはっきりした形にしておくことが重要になるだろう。もちろん、科学の進歩をフォローし、その領域の理解を深めておくことは、それ自体に意味があるのでこれからも地道に続ける必要がある。ただ、それと哲学的な問題の抽出とが必ずしも相関するものではないことを頭に入れておく必要がありそうだ。

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