jeudi 28 juin 2012

La problématique、あるいはどう問を作り直すのかの科学


言葉の意味を知らないで、見栄えや聞こえがよいから使っていることが少なくない
深い意味も調べずに
そのひとつに la problématique があった

それまで、ものごとの問題点というような意味合いで何気なく使っていた
これから扱うテーマをこの言葉の下に並べるのである
ところが、それはこの言葉の意味とは違ったのである
そのことがわかり、目の前が開ける思いがした

言葉の定義によると、問を如何に形作っていくのかに関する技術、あるいは科学とある
つまり、問をどのように扱い、理解しようとしているのかというところまで踏み込むことを意味している
問やテーマの正当性を論じることではなく、その問に向かう戦略が絡んでくる
一つのテーマを分解し、出てきた個別の問を独自の視点で論理的に結びつけることが求められる
一見わかっているように思われていることに、それまでとは違う形を与えて検討すること
その営み la problématisation は、どのような対象を相手にする時にも不可欠な第一歩になりそうである

決まりきったものの見方を廃し、新たな視点から問を出し直すこと 
その過程に調査や解析が必要なのはもちろんだが、それに加えてリフレクションの時間が欠かせない 
条件反射だけが罷り通っているように見える今の世
そこでは入力と出力だけで、その間を結ぶものが何もない
中枢が空っぽなのである
リフレクションという精神運動を意識的に取り戻さなければ、閉塞や沈滞がいつまでも付き纏うように見える



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