今週はパリから南へ1時間のところにあるシャルトルで過ごしている
町のリブレリーに入り、免疫学関連の本が目に入ったので紹介したい
一つは、昨年出たフィリップ・クリルスキー(Philippe Kourilsky, 1942-)博士のもの
(Odile Jacob, 2014)
博士は、2012年までコレージュ・ド・フランス教授だった
講義を何度も聴いたが、この本はその総決算という印象がある
哲学的な雰囲気もあり、新しい見方を提供しようとしているようにも見える
もう一冊は、パスツール研究所のジャック・テーズ(Jacques Thèze, 1944-)博士の出たばかりのもの
(Odile Jacob, 2015)
博士は、わたしがボストンに滞在した時期にベナセラフ(1920-2011)博士の研究室に留学していた
そのため、セミナーなどではお顔は拝見したことがある
その意味で、懐かしいお名前である
この本の構成は伝統的・教科書的なもので、その内容が新しくなっているという印象である
あくまでも第一印象ではあるが、免疫学全体に新しい見方を提供しているという感じはしない
読後に新しい感想が出てくることがあれば、改めて書いてみたい