Institut océanographique
今日は朝から海洋学研究所へ。ソニー研究所主催の "Open System Science" に関するコロックを聞くためである。以前からこの前は通っていたが、特に注意していなかったため海洋学の研究所とは思いもしなかった。大講堂の壁には海の絵が一面に描かれていて、これまでには感じたことのないゆったりした気分になる。
コロックのテーマとなっている 「オープンシステムサイエンス」 という言葉にはあまり接したことがない。こちらにその概要がある。方法論に関する知識はないが、これからの方向性はそうなるのではないだろうか。還元主義では時を止めた、限られた範囲の問題について解析するが、「オープンシステムサイエンス」 では偶然に溢れた歴史的な(時間軸のある)現象を解析する。そのために別の解析方法が必要になる。それから、これまでの外から見る視点ではなく、内に入ってそこから見る視点が求められるとのこと。扱う問題が複雑になっているのでその解決には還元主義の克服が必須になる。これまでの原理の追求の科学の中に逃げ込むのではなく (というような表現を所真理雄さんは使っていたと思ったが)、そこから問題解決の科学へ進むことを唱えている。そのため、科学の中に新らたにマネジメントという概念を加えている。還元主義者としてやってきた目を思い出して聞いたと仮定すると抵抗があるお話だろうが、今では全く違和感を感じなくなっている。
広い範囲を対象にする場合には、科学者をより哲学的にするのかもしれない。科学的態度としてはよいが、方法論を提供しないという批判を受けることがあると所さんが話していた。しかし、アームチェア・サイエンティストとしては、このような領域の方に魅力を感じるようになっている。実験データを出すことができないし、出す必要がない場合には科学を違う視点から楽しむことができるようだ。
コロックのテーマとなっている 「オープンシステムサイエンス」 という言葉にはあまり接したことがない。こちらにその概要がある。方法論に関する知識はないが、これからの方向性はそうなるのではないだろうか。還元主義では時を止めた、限られた範囲の問題について解析するが、「オープンシステムサイエンス」 では偶然に溢れた歴史的な(時間軸のある)現象を解析する。そのために別の解析方法が必要になる。それから、これまでの外から見る視点ではなく、内に入ってそこから見る視点が求められるとのこと。扱う問題が複雑になっているのでその解決には還元主義の克服が必須になる。これまでの原理の追求の科学の中に逃げ込むのではなく (というような表現を所真理雄さんは使っていたと思ったが)、そこから問題解決の科学へ進むことを唱えている。そのため、科学の中に新らたにマネジメントという概念を加えている。還元主義者としてやってきた目を思い出して聞いたと仮定すると抵抗があるお話だろうが、今では全く違和感を感じなくなっている。
広い範囲を対象にする場合には、科学者をより哲学的にするのかもしれない。科学的態度としてはよいが、方法論を提供しないという批判を受けることがあると所さんが話していた。しかし、アームチェア・サイエンティストとしては、このような領域の方に魅力を感じるようになっている。実験データを出すことができないし、出す必要がない場合には科学を違う視点から楽しむことができるようだ。
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