今日は研究所で関連する科学雑誌の今年1年分を眺める。予想以上に興味を引く論文が目に入る。雑誌によっては、仮説や哲学、あるいは科学を少し引いた視点から見た論文(エッセイ)を載せるようになっている。NatureやScienceでは昔から行われているが、その傾向がしばらく見ていなかったCellなどにも広がっている。科学の結果だけではなく科学という営みそのものに目をやることは、自らの活動に批判的な目を向けることになる。この視線こそまさに哲学の視線で、これから益々哲学的な営みの重要性が増してくるだろう。科学の分野に哲学者が発言しなければならない所以でもある。そのことにより、科学がより奥行きを持ってくる予感があり、望ましい傾向だと思いながら読んでいた。
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