鳥の鳴き声が聞こえ始めたのでシャッターを開ける
陽の光が見えない完全な水墨画の世界
雲が足早に東へ流れてゆく
朝の鳥たちの鳴き声はよく響く
その鳴き声の主を言い当てられたら素晴らしいだろう
それにしてもいろいろな声がある
太い嗄れ声の鳥もいる
そう言えば学校にもこんな声を出す女性がいた
それはそれで魅力的なのだ
どうしてこんなにいろいろな生き物がいるのだろうか
古代人がそこに創造主を見たとしても何ら不思議はないだろう
この春にこの本を読んだ
不可知論者の天体物理学者と牧師の免疫学者の対論である
その中で神と言ってもいろいろな見方があることを知る
例えば 物理的に手を下し世界を創った神
この免疫学者は神は直接手を下さないという
あくまでも言葉で世界を今の形にあらしめたと考えている
興味深かったのは天地創造の部分
世界は6日でできあがったとされるが 7日目をよく忘れる
その日神は何をしたのか
神は休んでいたのである
そして この日こそが創造の頂点にあるのだとこの免疫学者は指摘する
創造が完成するのは神が何もしなかった日だと言う
すべてをやり終えた後 何も言わず 行われたことを眺め 振り返り 瞑想する
それこそが創造を完成させるものだと言う
われわれの日々の営みにも通じるのではないだろうか
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